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ファシリティマネジメント

ファシリティマネジメントとは

Section titled “ファシリティマネジメントとは”

ITの世界では、サーバーやネットワーク機器といった情報システムそのものに注目しがちですが、それらを安全かつ快適に運用するためには、建物や電源、空調といった物理的な施設・設備の管理が欠かせません。

ファシリティマネジメントとは、企業が保有する施設や設備を総合的に企画・管理・活用する経営管理活動のことです。英語の「ファシリティ(facility)」は「施設・設備」を意味します。

具体的には、次のような活動がファシリティマネジメントに含まれます。

  • オフィスや事務所のレイアウト計画・移転計画
  • サーバールームの温度管理や電源の確保
  • 建物のセキュリティ対策(入退室管理、防犯カメラなど)
  • 照明や空調の省エネルギー対策
  • 災害に備えた設備の耐震化や非常用電源の整備

たとえば、サーバールームの空調が故障すると、機器が過熱して情報システム全体が停止してしまうおそれがあります。このように、ファシリティマネジメントはITサービスを安定して提供するための土台となる活動です。

試験で出るポイント

ファシリティマネジメントは「施設や設備の総合的な管理活動」です。ソフトウェアやITサービスの品質を管理するITサービスマネジメントとは異なり、建物・電源・空調など物理的な環境を対象とする点を区別しましょう。

近年、環境問題への関心が高まるなかで、IT分野においても環境に配慮した取り組みが求められています。グリーンITとは、IT機器の省電力化や、ITを活用して社会全体の環境負荷を低減する取り組みのことです。

グリーンITには大きく2つの側面があります。

側面内容具体例
IT自体の省エネ化IT機器やデータセンターの消費電力を抑える省電力サーバーの導入、不要なPCの電源オフ、空調の効率化
ITによる社会の省エネ化ITを活用して社会全体のエネルギー消費を減らすテレワークの推進、**電子化(ペーパーレス化)**の推進

ファシリティマネジメントの観点からは、サーバールームの空調を効率化したり、オフィスの照明をLEDに切り替えたりすることが、グリーンITの実践につながります。

グリーン購入(グリーン調達)と環境ラベル

Section titled “グリーン購入(グリーン調達)と環境ラベル”

環境に配慮した取り組みは、IT機器の使い方だけでなく、購入段階にも広がっています。

グリーン購入グリーン調達)とは、製品やサービスを購入する際に、価格や品質だけでなく環境への負荷が少ないものを優先して選ぶことです。たとえば、消費電力の少ないPCを選んだり、リサイクル素材を使った事務用品を選んだりすることがグリーン購入にあたります。

グリーン購入の際に参考となるのが環境ラベルです。環境ラベルとは、製品が一定の環境基準を満たしていることを示すマークのことです。代表的なものに「エコマーク」や「国際エネルギースタープログラム」のロゴがあります。消費者や企業が環境にやさしい製品を簡単に見分けられるようにする仕組みです。

テレワークと電子化(ペーパーレス化)

Section titled “テレワークと電子化(ペーパーレス化)”

グリーンITの具体的な取り組みとして、テレワークと**電子化(ペーパーレス化)**があります。

テレワークとは、ICT(情報通信技術)を活用して、オフィス以外の場所(自宅やサテライトオフィスなど)で働く勤務形態です。テレワークを導入すると通勤に伴うCO₂排出が減り、オフィスの電力消費も抑えられるため、環境負荷の低減に貢献します。

電子化(ペーパーレス化) とは、紙の書類を電子データに置き換えることです。会議資料をタブレットで閲覧したり、請求書を電子データでやり取りしたりすることで、紙の使用量を削減できます。紙の製造・運搬・廃棄に伴う環境負荷が減るだけでなく、保管スペースの削減や検索性の向上といったメリットもあります。

試験で出るポイント

グリーンITの具体例として、テレワークやペーパーレス化が問われることがあります。これらは「ITを活用して社会全体の環境負荷を下げる」側面の取り組みであることを理解しておきましょう。

ファシリティマネジメントは、ITサービスを安定して提供するための物理的な基盤を管理する活動です。そしてグリーンITやグリーン購入といった環境配慮の取り組みは、ファシリティマネジメントとも密接に関わっています。施設・設備の管理と環境への配慮をセットで理解しておきましょう。

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