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代表的なソフトウェアパッケージ

企業や個人が業務を効率化するために、さまざまなソフトウェアが利用されています。こうしたソフトウェアの中でも、特定の目的のために開発・販売されている製品をソフトウェアパッケージと呼びます。ここでは、業務や業種に応じたソフトウェアパッケージの種類と、名前に「ウェア」がつく関連用語を整理していきます。

業務別ソフトウェアパッケージ

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業務別ソフトウェアパッケージとは、企業の特定の業務を支援するために作られたソフトウェアです。業種を問わず、どの企業でも必要となる共通的な業務に対応しています。

種類内容具体例
会計ソフトウェア仕訳入力、帳簿作成、決算処理などの経理業務を支援する弥生会計、freee
営業支援ソフトウェア顧客情報の管理、商談の進捗追跡、営業活動の分析を行うSalesforce
販売管理ソフトウェア受注・売上・請求・在庫などの販売に関する一連の業務を管理する弥生販売、商奉行

たとえば、小さな個人事業主が確定申告のために会計ソフトウェアを導入すれば、手書きの帳簿作成に比べて大幅に作業を効率化できます。営業支援ソフトウェアを使えば、営業担当者ごとの商談状況をチームで共有し、対応漏れを防ぐことができます。

なお、ERP(統合基幹業務システム)やCRM(顧客関係管理)、SCM(供給連鎖管理)といった大規模な経営管理システムも業務を支援するソフトウェアですが、これらは「経営管理システム」の範囲で詳しく扱います。

業種別ソフトウェアパッケージ

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業種別ソフトウェアパッケージとは、特定の業種に特化した業務を支援するソフトウェアです。業務別ソフトウェアパッケージが「どの業種にも共通する業務」を対象とするのに対し、業種別は「その業種ならではの業務」に対応している点が異なります。

業種用途具体例
金融銀行の勘定系処理、証券取引、保険契約管理勘定系システム
医療診療記録の管理、処方箋の発行、検査データの管理電子カルテシステム
製造生産計画の立案、工程管理、品質管理生産管理システム
運輸配車計画、運行管理、貨物追跡運行管理システム

たとえば、病院で使われる電子カルテシステムは、患者の診療記録をデジタルで管理し、医師や看護師が必要な情報にすぐアクセスできるようにするものです。このように、業種別ソフトウェアパッケージは、その業界の業務フローや法規制に合わせて設計されています。

試験で出るポイント

「業務別」と「業種別」の違いを問われることがあります。会計や販売管理のようにどの業種でも使うものが「業務別」、医療や金融など特定の業界向けが「業種別」と整理しておきましょう。

DTP(DeskTop Publishing)とは、パソコン上で印刷物のレイアウトやデザインを行うことです。日本語では「卓上出版」とも訳されます。チラシ、ポスター、書籍、雑誌などの紙面をパソコンで組版(文字や画像の配置)し、印刷用のデータを作成します。

代表的なDTPソフトウェアには、Adobe InDesignやAdobe Illustratorがあります。

DTPと混同しやすいものにCAD(Computer Aided Design:コンピュータ支援設計)がありますが、CADは建築物や機械部品などの設計図を作成するためのソフトウェアであり、用途が異なります。DTPは「印刷物のレイアウト」、CADは「設計図面の作成」と覚えておきましょう。

グループウェアとは、組織内のメンバーが情報共有やコミュニケーションを効率的に行うためのソフトウェアです。メール、スケジュール管理、掲示板、ファイル共有、ワークフロー(申請・承認の電子化)などの機能がまとめて提供されます。

たとえば、チームのメンバー全員のスケジュールをグループウェア上で確認し、全員が空いている時間に会議を設定する、といった使い方ができます。代表的な製品にはMicrosoft 365やGoogle Workspaceがあります。

ITパスポート試験では、名前に「ウェア」がつく用語の意味を正確に区別することが求められます。以下の4つは特に重要です。

ファームウェアとは、ハードウェアの基本的な動作を制御するためにハードウェア内部に組み込まれたソフトウェアです。ROM(読み出し専用メモリ)などに書き込まれており、通常はユーザーが直接操作することはありません。

たとえば、プリンターの中にはプリンターを動かすためのファームウェアが入っています。ルーターやデジタルカメラなど、多くの電子機器にもファームウェアが組み込まれています。「ハードウェアに近いソフトウェア」と覚えるとイメージしやすいでしょう。

ミドルウェアとは、OS(基本ソフトウェア)とアプリケーションソフトウェアの中間に位置し、アプリケーションに共通して必要な機能を提供するソフトウェアです。

たとえば、データベース管理システム(DBMS)やWebサーバーソフトウェアはミドルウェアの一種です。アプリケーションが直接OSの複雑な機能を扱わなくて済むように、間を取り持つ役割を果たします。

シェアウェアとは、一定期間は無料で試用できるが、継続して利用する場合は代金の支払いが必要なソフトウェアの配布形態です。「試してから買える」のが特徴です。

フリーウェアとは、無料で利用できるソフトウェアの配布形態です。ただし、無料で使えるからといってソースコード(プログラムの設計図)が公開されているとは限りません。また、「フリーミアム」(基本機能は無料、高機能版は有料)とは異なる概念です。

試験で出るポイント

ファームウェアの定義を問う問題が出題されています。「ハードウェアの基本制御を行うために機器に組み込まれたソフトウェア」が正解です。グループウェア(情報共有)、シェアウェア(有料試用版)、ミドルウェア(OSとアプリの中間)との違いを整理しておきましょう。

最後に、試験対策として「〜ウェア」のつく用語を一覧で整理します。

用語分類意味
ファームウェアソフトウェアの種類ハードウェアに組み込まれた基本制御用ソフトウェア
ミドルウェアソフトウェアの種類OSとアプリケーションの中間に位置するソフトウェア
グループウェアソフトウェアの種類組織の情報共有・コミュニケーション支援ソフトウェア
シェアウェア配布形態試用は無料、継続利用は有料のソフトウェア
フリーウェア配布形態無料で利用できるソフトウェア

試験で出るポイント

この分野では「〜ウェア」の用語識別が最も問われます。上の対比表で、それぞれが「ソフトウェアの種類」なのか「配布形態」なのかも含めて区別できるようにしておきましょう。

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