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問題解決手法

業務の改善や新しい企画を考えるとき、一人で考えるだけでは発想が限られがちです。チームの知恵を引き出し、多くのアイデアを生み出すための手法を知っておくことは、ビジネスパーソンにとって重要なスキルです。この章では、問題解決のためのアイデア発想法と整理法を学びます。

ブレーンストーミングは、複数人でアイデアを自由に出し合うことで、一人では思いつかないような発想を引き出す手法です。会議形式で行い、参加者が思いついたアイデアを次々と発言します。

ブレーンストーミングには守るべき4つのルールがあります。

ルール説明
批判厳禁他者のアイデアを否定・批判しない
自由奔放突飛なアイデアでも大歓迎
量を重視質より量。できるだけ多くのアイデアを出す
結合・便乗歓迎他者のアイデアに乗っかったり、組み合わせたりしてよい

これらのルールは「アイデアの質はあとから選別すればよい。まずは数を出すことが大事」という考え方に基づいています。批判を禁止することで、参加者が萎縮せず自由に発言できる雰囲気をつくります。

たとえば「新商品のプロモーション方法を考える」というテーマでブレーンストーミングを行えば、「SNSキャンペーン」「試食イベント」「インフルエンサーとのコラボ」「パッケージにQRコードを載せる」など、短時間で多数のアイデアが集まります。

試験で出るポイント

ブレーンストーミングの4つのルール、特に「批判厳禁」と「量を重視」はよく問われます。「アイデアの質を議論する」のはブレーンストーミングのルール違反です。

ブレーンライティングは、ブレーンストーミングを書面(紙)で行う手法です。参加者が用紙にアイデアを書き、一定時間ごとに隣の人に用紙を回し、前の人のアイデアを見ながら新たなアイデアを書き足していきます。

比較項目ブレーンストーミングブレーンライティング
発言形式口頭(声に出して発言)筆記(紙に書く)
強みその場の活気でアイデアが連鎖しやすい発言が苦手な人もアイデアを出しやすい
弱み声の大きい人に偏りがち口頭ほどの即座の連鎖は起きにくい

ブレーンライティングは、内向的なメンバーが多いチームや、上下関係のある場で効果的です。全員が平等にアイデアを出せるため、特定の人の意見に引きずられにくいという利点があります。

親和図法は、ブレーンストーミングなどで出されたバラバラのアイデアや情報を、内容の親和性(似ている度合い)に基づいてグループ化し、整理する手法です。文化人類学者の川喜田二郎氏が考案したことから、KJ法とも呼ばれます。

親和図法の手順は以下のとおりです。

  1. 個々のアイデアや情報を1枚ずつカード(付箋)に書き出す
  2. カードを広げ、内容が似ているもの同士をグループにまとめる
  3. 各グループに見出し(タイトル)をつける
  4. グループ間の関係性を線や矢印で整理する

たとえば「社員の不満」についてブレーンストーミングで50個の意見が出たとします。これを親和図法で整理すると、「評価制度への不満」「コミュニケーション不足」「業務量の偏り」「福利厚生への要望」といったグループに分類でき、問題の全体像が見えてきます。

[親和図法の例を挿入]

試験で出るポイント

親和図法は「似ているものをグループ化する」手法です。ロジックツリー(論理的に分解)や特性要因図(原因を体系化)とは目的が異なるので、区別しておきましょう。

ここで紹介した3つの手法は、問題解決の流れの中で組み合わせて使うのが効果的です。

  1. ブレーンストーミング(またはブレーンライティング)でアイデアを大量に出す
  2. 親和図法で出されたアイデアをグループ化して整理する
  3. 整理された情報をもとに、具体的な解決策を検討する

「発散」(アイデアを広げる)と「収束」(アイデアをまとめる)のプロセスを意識することが、効果的な問題解決のポイントです。

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