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提案依頼書

RFI(情報提供依頼)で技術動向や市場情報を収集した後、次のステップとして行うのがRFPの作成と送付です。RFPは、ベンダー企業に対して「こういうシステムがほしいので、正式に提案してください」と依頼するための文書です。

RFP(Request For Proposal:提案依頼書)とは、ベンダー企業に対し、導入するシステムの概要や提案依頼事項、調達条件などを明示し、提案書の提出を依頼するための文書です。

RFIが「情報収集」の段階であったのに対し、RFPは「正式な提案依頼」の段階です。RFPを受け取ったベンダー企業は、記載された要求に基づいて具体的な提案書を作成し、発注側に提出します。

たとえば、在庫管理システムを導入したい企業がRFPを作成する場合、「在庫の入出庫をリアルタイムで管理できること」「既存の会計システムと連携できること」「導入費用は〇〇万円以内」といった条件を記載し、複数のベンダー企業に送付します。

RFPには、ベンダー企業が適切な提案書を作成できるよう、次のような項目を具体的に記載します。

記載項目内容
システム概要導入するシステムの目的や対象業務の範囲
要求事項(提案依頼事項)システムに求める機能や性能などの具体的な条件
調達条件予算の上限、納期、契約条件など
評価基準提案書をどのような基準で評価するか

RFPの内容が具体的で明確であるほど、ベンダー企業は的確な提案を行うことができます。逆に、RFPが曖昧だと、期待とは異なる提案が返ってきたり、ベンダー間の比較が難しくなったりします。

試験で出るポイント

RFPの定義を問う問題が頻出です。「導入システムの概要や調達条件を明示し、提案書の提出を依頼する文書」がRFPです。記載項目として「システム概要」「要求事項」「調達条件」「評価基準」を押さえておきましょう。

RFPを受け取ったベンダー企業は、記載内容をもとに提案書見積書を作成して提出します。発注側はそれらをRFPに示した評価基準に照らして比較・検討し、最適なベンダーを選定します。

この一連の流れを整理すると、次のようになります。

  1. 発注側がRFPを作成し、複数のベンダー企業に送付する
  2. 各ベンダー企業がRFPの内容に基づいて提案書・見積書を作成する
  3. 発注側がRFPの評価基準をもとに提案内容を比較・評価する
  4. 最適なベンダーを選定し、契約交渉に進む

RFPを複数のベンダーに送ることで、提案内容や費用を比較でき、より良い条件でシステムを調達できるようになります。

RFIとRFPは、システム調達の中で段階的に行われます。

ステップ文書目的
第1段階RFI(情報提供依頼)技術動向や市場情報を集め、調達の方向性を検討する
第2段階RFP(提案依頼書)具体的な要件・条件を示し、正式な提案を依頼する
第3段階提案書・見積書ベンダーがRFPに基づいて提出する

RFIで集めた情報をもとにRFPを作成するという時系列の関係を理解しておくことが大切です。RFIを省略してRFPを作成するケースもありますが、事前の情報収集が不十分だとRFPの内容が的外れになるリスクがあります。

試験で出るポイント

「RFIの後にRFPを作成する」という順序は必ず覚えましょう。また、「ベンダーに提案書の提出を求める文書はどれか」と問われたらRFPです。RFIは提案書ではなく「情報」の提供を依頼するものです。

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