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普及啓発

企業や組織が新しい情報システムを導入しても、それを使う人々が操作方法や活用の仕方を理解していなければ、十分な効果は発揮されません。情報システムを活用するための教育を実施するなど、利用者に対して積極的に働きかける取り組みを普及啓発活動といいます。

普及啓発活動が重要とされる理由は、大きく2つあります。

  1. 情報システムの投資効果を最大化するため ── せっかく高額なシステムを導入しても、現場で使いこなされなければ「宝の持ち腐れ」になってしまいます。操作研修やマニュアル整備を通じて、利用者のスキルを底上げすることが欠かせません。
  2. すべての人がITの恩恵を受けられる社会を実現するため ── ITに不慣れな人々が取り残されないよう、わかりやすい教育や支援を行うことは、社会全体の課題でもあります。

たとえば、自治体がオンライン申請システムを導入した場合、高齢者向けの操作講習会を開いたり、わかりやすい操作ガイドを配布したりすることが普及啓発活動にあたります。

普及啓発を効果的に進める手法の一つに、ゲーミフィケーションがあります。ゲーミフィケーションとは、ゲームの要素や仕組みを、ゲーム以外の分野に取り入れることで、ユーザーの意欲や参加を促す手法です。

具体的には、次のような仕組みがゲーミフィケーションにあたります。

  • 学習を進めるとポイントがたまり、ランキングに反映される
  • 操作手順を一つクリアするごとにバッジがもらえる
  • 目標を達成するとレベルアップの演出が表示される

たとえば、企業が社内の情報セキュリティ教育にゲーミフィケーションを取り入れ、クイズ形式の学習コンテンツでスコアを競わせることで、社員の学習意欲を高めるといった活用が考えられます。

試験で出るポイント

ゲーミフィケーションは「ゲームそのものを作ること」ではなく、「ゲームの要素(ポイント、ランキング、レベルなど)をゲーム以外の場面に応用すること」です。定義を正確に押さえておきましょう。

デジタルディバイド(情報格差)

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デジタルディバイド(情報格差)とは、パソコンやインターネットなどのITを活用できる人と活用できない人の間に生じる格差のことです。

デジタルディバイドが生じる主な要因には、次のようなものがあります。

要因具体例
年齢高齢者がスマートフォンやパソコンの操作に不慣れ
地域都市部と比べて地方ではインターネット環境が整っていない
所得経済的な理由でIT機器を購入できない
障がい視覚や聴覚に障がいがあり、一般的なIT機器の利用が難しい
国・地域間先進国と途上国でIT環境に大きな差がある

デジタルディバイドは「解消すべき社会的課題」として位置づけられています。企業や行政が行う普及啓発活動は、まさにこのデジタルディバイドを解消するための重要な取り組みの一つです。たとえば、公共施設に無料のWi-Fiスポットを設置したり、IT初心者向けの講座を開催したりすることが、格差の解消につながります。

試験で出るポイント

デジタルディバイドは「ITを使える人と使えない人の格差」という定義を正確に覚えましょう。他の用語の選択肢として登場することがあるため、紛らわしい用語と混同しないことが大切です。

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