コンピュータ
コンピュータの種類
Section titled “コンピュータの種類”「コンピュータ」と聞くと、机の上に置くデスクトップPCやノートPCを思い浮かべる方が多いかもしれません。しかし、コンピュータにはさまざまな種類があり、用途や規模に応じて使い分けられています。ここでは、ITパスポート試験で問われるコンピュータの種類を整理していきましょう。
PC(パーソナルコンピュータ)
Section titled “PC(パーソナルコンピュータ)”PC(パーソナルコンピュータ)は、個人が使うことを目的としたコンピュータの総称です。デスクトップ型、ノート型、一体型などの形状があります。私たちが日常的に使っている最も身近なコンピュータであり、文書作成、インターネット閲覧、動画視聴など、幅広い用途に使われます。
サーバーは、ネットワークを通じて他のコンピュータ(クライアント)にサービスを提供するコンピュータです。たとえば、Webページのデータを配信する「Webサーバー」、メールを管理する「メールサーバー」、ファイルを共有する「ファイルサーバー」などがあります。
サーバーは24時間365日安定して動作することが求められるため、一般的なPCよりも高い処理能力や耐久性を備えています。
ブレードサーバー
Section titled “ブレードサーバー”ブレードサーバーは、サーバーの一種で、薄い板(ブレード)のような形状のサーバーユニットを、専用の筐体(きょうたい)に複数枚差し込んで使うコンピュータです。1台分のスペースに多数のサーバーを収容できるため、省スペース化と管理の効率化に優れています。データセンターなど、大量のサーバーが必要な場面で活用されます。
試験で出るポイント
汎用コンピュータ(メインフレーム)
Section titled “汎用コンピュータ(メインフレーム)”汎用コンピュータは、メインフレームとも呼ばれる大型のコンピュータです。銀行の勘定系システムや官公庁の基幹業務など、大量のデータを高速かつ安定的に処理する必要がある場面で使われます。
PCやサーバーと比べて非常に高い処理能力と信頼性を持ちますが、導入や運用にかかるコストも大きいのが特徴です。近年はサーバーへの置き換えが進んでいますが、金融機関などミッションクリティカルな分野では今も現役で稼働しています。
携帯端末・スマートデバイス
Section titled “携帯端末・スマートデバイス”近年のIT社会では、持ち運びできる小型のコンピュータが広く普及しています。これらを総称して携帯端末やスマートデバイスと呼びます。
スマートフォン
Section titled “スマートフォン”スマートフォンは、電話機能に加えて、インターネット接続、アプリの実行、カメラ、GPS など多彩な機能を備えた携帯端末です。小型のコンピュータといえるほど高い処理能力を持ち、現代の生活やビジネスに欠かせない存在となっています。
タブレット端末
Section titled “タブレット端末”タブレット端末は、スマートフォンよりも大きな画面を持つ携帯端末です。タッチパネルで操作し、動画視聴、電子書籍の閲覧、プレゼンテーションなど、画面の大きさを活かした使い方に適しています。
ウェアラブル端末
Section titled “ウェアラブル端末”ウェアラブル端末は、身体に装着して使うコンピュータです。腕時計型(スマートウォッチ)、メガネ型(スマートグラス)、リストバンド型などさまざまな形状があります。
ウェアラブル端末の代表的な具体例がアクティビティトラッカーです。アクティビティトラッカーは、歩数・心拍数・消費カロリー・睡眠時間など、日常の身体活動を記録・管理する機器です。腕に装着するリストバンド型が一般的で、健康管理やフィットネスに活用されています。
試験で出るポイント
IoTデバイス
Section titled “IoTデバイス”IoTデバイスとは、インターネットに接続してデータの送受信を行うさまざまな機器のことです。IoT(Internet of Things:モノのインターネット)の考え方にもとづき、センサーやカメラなどを搭載した小型の端末がネットワークにつながることで、データの収集や遠隔制御を実現します。
たとえば、工場の温度センサー、農地の土壌水分計、家庭のスマートスピーカーなどがIoTデバイスの例です。ウェアラブル端末もIoTデバイスの一種と捉えることができます。
IoTデバイスは電池で動作する小型機器が多いため、いかに電力を確保するかが重要な課題です。この課題に関連する技術として、エネルギーハーベスティングがあります。
エネルギーハーベスティング
Section titled “エネルギーハーベスティング”エネルギーハーベスティングは、身の回りに存在する光・熱・振動・電波などの微小なエネルギーを電力に変換して活用する技術です。「環境発電」とも呼ばれます。
たとえば、太陽光パネルで光を電力に変える、床の振動で発電する、体温と外気の温度差で発電するなどの方法があります。電池交換や配線が困難な場所に設置されるIoTデバイスへの電力供給手段として注目されています。
エネルギーハーベスティングと混同しやすい技術がいくつかあります。以下の対比表で違いを整理しましょう。
| 技術 | 概要 |
|---|---|
| エネルギーハーベスティング | 光・熱・振動などの微小なエネルギーを電力に変換する技術 |
| PLC(Power Line Communications) | 電力線(コンセントの配線)を通信回線として利用する技術。新たな通信ケーブルを敷設せずにデータ通信が可能 |
| PoE(Power over Ethernet) | LANケーブル(Ethernetケーブル)を通じて電力を供給する技術。監視カメラやIP電話など、コンセントが近くにない場所の機器に給電できる |
| スマートグリッド | IT技術を活用して電力の需給を効率的に管理する次世代電力網。再生可能エネルギーの安定供給などに貢献 |
試験で出るポイント
バッテリー容量と mAh
Section titled “バッテリー容量と mAh”スマートフォンやタブレットなどの携帯端末では、バッテリー容量が重要なスペックの一つです。バッテリー容量はmAh(ミリアンペアアワー)という単位で表されます。
mAh は「ミリアンペア × 時間(アワー)」を意味します。たとえば「100mAh」のバッテリーは、100mA(ミリアンペア)の電流を1時間流し続けられる容量を持つという意味です。同様に、50mAの電流であれば2時間、200mAの電流であれば30分使える計算になります。
つまり、mAh の数値が大きいほど、バッテリーが蓄えられる電気の量が多く、長時間使用できるということです。
試験で出るポイント
コンピュータは用途や規模に応じてさまざまな種類に分かれています。PC・サーバー・汎用コンピュータといった従来型のコンピュータに加え、スマートフォンやウェアラブル端末などの携帯端末、さらにはIoTデバイスまで、コンピュータの形態は多様化しています。それぞれの特徴と、関連する技術(エネルギーハーベスティング、PLC、PoE、スマートグリッドなど)の違いを正確に理解しておきましょう。