GUI
コンピュータを操作する方法には、大きく分けて2つの方式があります。キーボードから文字(コマンド)を入力して操作するCUI(Character User Interface)と、画面上のボタンやアイコンをマウスやタッチ操作で直感的に扱えるGUI(Graphical User Interface)です。
現在、私たちが日常的に使っているパソコンやスマートフォンの画面は、ほとんどがGUIで設計されています。GUIでは、操作対象が視覚的に表現されるため、コマンドを覚えなくても直感的に操作できるのが大きな利点です。
ここからは、GUIを構成する代表的な要素(GUI部品)を一つずつ見ていきましょう。
ウィンドウとアイコン
Section titled “ウィンドウとアイコン”ウィンドウは、アプリケーションやフォルダの内容を表示するための四角い枠(領域)です。複数のウィンドウを同時に開いて並べたり、重ねたりすることで、複数の作業を切り替えながら進められます。ウィンドウには「最小化」「最大化」「閉じる」といった操作ボタンが用意されています。
アイコンは、ファイルやアプリケーション、機能などを小さな絵記号で表したものです。たとえば、ゴミ箱の形をしたアイコンは「削除」の機能を示し、封筒の形をしたアイコンは「メール」を表します。アイコンをダブルクリック(またはタップ)することで、対応するアプリケーションやファイルを開けます。
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メニューバーとメニューの種類
Section titled “メニューバーとメニューの種類”GUIでは、操作の選択肢をまとめて表示する「メニュー」が用意されています。代表的なメニューの形式を見ていきましょう。
メニューバーは、ウィンドウの上部に横一列に並んだメニューの一覧です。「ファイル」「編集」「表示」などの項目が並んでおり、クリックすると詳細な操作の一覧が展開されます。
プルダウンメニュー(ドロップダウンメニュー)は、メニューバーの項目やボタンをクリックすると、下方向に展開される操作の一覧です。たとえば「ファイル」をクリックすると、「新規作成」「開く」「保存」などの選択肢が下に表示されます。
ポップアップメニューは、画面上で右クリック(またはコンテキスト操作)したときに、マウスカーソルの位置に表示されるメニューです。プルダウンメニューが決まった位置から展開されるのに対し、ポップアップメニューは操作した場所に直接現れるのが特徴です。表示される内容は、そのとき操作している対象に応じて変わります。
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選択系のGUI部品 ── ラジオボタン・チェックボックス・リストボックス
Section titled “選択系のGUI部品 ── ラジオボタン・チェックボックス・リストボックス”GUIでは、ユーザーに選択肢を提示して回答してもらう場面が多くあります。選択の仕方によって、使う部品が異なります。
ラジオボタンは、複数の選択肢の中から1つだけを選ぶための部品です。丸い印(○)が並んでおり、1つを選ぶと他の選択が自動的に外れます。名前の由来は、昔のカーラジオの選局ボタンで、1つのボタンを押すと他のボタンが戻る仕組みに似ていることからきています。たとえば、アンケートで「性別」を選ぶ場面で使われます。
チェックボックスは、複数の選択肢の中から複数を同時に選べる部品です。四角い印(□)が並んでおり、チェックを入れたり外したりできます。たとえば、「好きな果物をすべて選んでください」という質問に使われます。
| 部品 | 選択できる数 | 見た目 | 使用例 |
|---|---|---|---|
| ラジオボタン | 1つだけ | ○(丸) | 性別、支払い方法の選択 |
| チェックボックス | 複数可(0個も可) | □(四角) | 趣味、希望する連絡手段の選択 |
リストボックスは、選択肢を一覧表示し、その中から項目を選ぶための部品です。選択肢が多い場合にスクロールして探せるようになっています。都道府県の選択や、フォントの一覧から選ぶ場面などでよく使われます。
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サムネイルは、画像や文書ファイルの内容を縮小して表示したものです。「サムネイル(thumbnail)」は英語で「親指の爪」を意味し、親指の爪ほどの小さなサイズで中身をプレビューできることに由来しています。
たとえば、写真フォルダを開いたときに、画像ファイルの中身が小さく表示されるのがサムネイルです。動画サイトで動画の一場面が小さく表示されているのもサムネイルの一種です。ファイルを開かなくても中身が一目でわかるため、目的のファイルを素早く見つけるのに役立ちます。
アイコンが「ファイルの種類や機能を表す絵記号」であるのに対し、サムネイルは「ファイルの中身そのものを縮小表示したもの」です。この違いをしっかり押さえておきましょう。
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ホバー(ロールオーバー)とツールチップ
Section titled “ホバー(ロールオーバー)とツールチップ”GUIでは、クリックしなくてもマウスカーソルを合わせるだけで情報が得られる仕組みがあります。
ホバー(ロールオーバー)とは、マウスカーソルをボタンやリンクなどの上に重ねたとき、色が変わったりアニメーションが表示されたりする動作のことです。たとえば、Webサイトのメニューにカーソルを合わせると色が変わるのはホバーの一例です。この動作があることで、「ここはクリックできる場所だ」と視覚的にわかります。
ツールチップは、マウスカーソルをボタンやアイコンの上に重ねたとき、その操作の説明が小さな吹き出しで表示される機能です。たとえば、ツールバーのアイコンにカーソルを合わせると「名前を付けて保存」などの説明が表示されます。画面上にすべての説明を書ききれない場合に、必要なときだけ補足情報を表示する工夫です。
ホバーが「見た目の変化」によってクリック可能であることを示すのに対し、ツールチップは「テキストによる説明」で機能を補足する点が異なります。
ヘルプ機能は、ソフトウェアの使い方や操作方法をユーザーに案内するための機能です。メニューバーの「ヘルプ」や「?」マークのアイコンから利用できるのが一般的です。
ヘルプ機能には、キーワードで検索できるもの、目次から探せるもの、操作中に状況に応じた説明を表示するものなど、さまざまな形式があります。わからない操作があったとき、マニュアルを読まなくてもソフトウェア上で解決できるようにする仕組みです。
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