コンテンツにスキップ

ファイル管理

コンピュータでは、文書、画像、音楽、プログラムなど、あらゆるデータをファイルという単位で管理します。ファイルとは、関連するデータをひとまとめにして名前をつけたものです。

たとえば、レポートの文書は「レポート.docx」、写真は「旅行写真.jpg」というように、それぞれが1つのファイルとして保存されます。

ディレクトリ(フォルダ)と木構造

Section titled “ディレクトリ(フォルダ)と木構造”

ファイルの数が増えると、すべてを一か所に置いたままでは目的のファイルを見つけるのが大変です。そこで、ファイルを整理するための入れ物としてディレクトリフォルダ)が使われます。ディレクトリの中にさらにディレクトリを作ることもでき、階層的にファイルを整理できます。

このように、ディレクトリが階層的に枝分かれしていく構造を木構造ツリー構造)と呼びます。木を逆さまにした形に似ていることから、この名前がつけられました。

ルートディレクトリとカレントディレクトリ

Section titled “ルートディレクトリとカレントディレクトリ”

木構造の中で特別な意味を持つディレクトリが2つあります。

ルートディレクトリは、木構造の最上位(根元)に位置するディレクトリです。すべてのファイルとディレクトリは、このルートディレクトリから枝分かれしてつながっています。Windowsでは「C:\」、macOSやLinuxでは「/」で表されます。

カレントディレクトリは、ユーザーが現在作業しているディレクトリのことです。「今いる場所」と考えるとわかりやすいでしょう。カレントディレクトリは操作によって変わります。

ファイルやディレクトリの場所を指定する方法には、絶対パス相対パスの2通りがあります。

絶対パスは、ルートディレクトリを起点として目的のファイルまでの道筋をすべて記述する方法です。住所に例えると「東京都新宿区西新宿1-1-1」のように、最上位から省略なく書く方法にあたります。

例: /ドキュメント/仕事/レポート.docx

相対パスは、カレントディレクトリ(現在地)を起点として目的のファイルまでの道筋を記述する方法です。住所に例えると「ここから2つ先の角を右」のように、今いる場所からの相対的な位置で表す方法です。

たとえば、カレントディレクトリが「ドキュメント」のとき、「仕事」フォルダ内の「レポート.docx」への相対パスは次のようになります。

例: 仕事/レポート.docx

また、1つ上の階層に戻るときは .. を使います。カレントディレクトリが「仕事」のとき、「個人」フォルダ内の「メモ.txt」への相対パスは次のようになります。

例: ../個人/メモ.txt

試験で出るポイント

絶対パスと相対パスを区別する問題は頻出です。絶対パスは「ルートディレクトリ(/)から始まる」、相対パスは「カレントディレクトリから始まる」と覚えましょう。ディレクトリ構造の図が示され、「指定されたファイルへのパスを答えよ」という形式の問題がよく出ます。

拡張子とは、ファイル名の末尾に付けられる「.」以降の文字列で、ファイルの種類を識別するためのものです。OSはこの拡張子をもとに、ファイルをどのアプリケーションで開くかを判断します。

拡張子ファイルの種類
.txtテキストファイル
.docxWord文書
.xlsxExcel表計算
.pdfPDF文書
.jpg / .png画像ファイル
.mp3 / .wav音声ファイル
.mp4動画ファイル
.htmlWebページ
.csvカンマ区切りデータ
.exe実行ファイル(Windows)

多数のファイルの中から条件に合うものをまとめて検索・操作したいとき、ワイルドカードが便利です。ワイルドカードとは、ファイル名の一部を「任意の文字」として指定できる特殊な記号です。

代表的なワイルドカードは次の2つです。

記号意味使用例マッチするファイル
*(アスタリスク)任意の0文字以上の文字列*.txtすべてのテキストファイル
?(クエスチョンマーク)任意の1文字report?.docreport1.doc、reportA.doc など

たとえば、*.jpg と指定すれば、拡張子が .jpg のすべてのファイル(旅行写真.jpg、家族写真.jpg など)がまとめて検索・選択できます。

アクセス権(パーミッション)

Section titled “アクセス権(パーミッション)”

複数のユーザーが同じコンピュータやネットワークを使う環境では、ファイルやディレクトリに対する操作を制限する仕組みが必要です。この仕組みがアクセス権パーミッション)です。

アクセス権では、ファイルやディレクトリごとに「誰が」「何をできるか」を設定します。一般的に、次の3種類の権限が設定できます。

権限内容
読み取り(Read)ファイルの内容を見ることができる
書き込み(Write)ファイルの内容を変更・削除できる
実行(Execute)プログラムファイルを実行できる

たとえば、社内の共有フォルダで、全社員に「読み取り」権限だけを与え、管理者にだけ「書き込み」権限も与える、といった設定ができます。これにより、大切なファイルを誤って変更・削除してしまう事故を防げます。

試験で出るポイント

アクセス権の問題では、「読み取り」「書き込み」「実行」の3種類を理解しておけば対応できます。「読み取り権限しかないユーザーはファイルを削除できない」など、権限の有無による操作の可否を問う問題が出ます。

フラグメンテーションとデフラグ

Section titled “フラグメンテーションとデフラグ”

ファイルの保存と削除を繰り返していると、ハードディスク上でファイルのデータが連続した場所に保存されず、あちこちに分散してしまうことがあります。この現象をフラグメンテーション(断片化)と呼びます。

フラグメンテーションが進むと、1つのファイルを読み込むためにディスクのあちこちにアクセスしなければならず、読み書きの速度が低下します。

この問題を解消するのがデフラグ(デフラグメンテーション)です。デフラグは、分散したファイルのデータを連続した領域に並び替える処理です。デフラグを実行することで、ディスクの読み書き速度を改善できます。

試験で出るポイント

フラグメンテーションは「ファイルの分散によるアクセス速度の低下」、デフラグは「その解消処理」です。近年のSSDではフラグメンテーションの影響がハードディスクほど大きくないため、SSDに対してデフラグを実行する必要性は低いという点も覚えておくとよいでしょう。

アプリで問題を解こう!