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サービスマネジメント 概要

サービスマネジメントは、「ITサービスをどのように安定的に提供・運用・改善していくか」を扱う分野です。システムを開発して終わりではなく、利用者が日々安心して使い続けられるよう管理する仕組みを学びます。ITIL(ITサービスマネジメントのベストプラクティス集)を中心に、SLA・サービスデスク・インシデント管理・ファシリティマネジメントなど、実務に直結する幅広いテーマが含まれます。マネジメント系の中でも出題数が最も多い分野です。

  1. サービスマネジメントの基本 ── ITサービスとは何か、ITサービスマネジメント(ITSM)の考え方、サービスのライフサイクル(設計→移行→運用→改善)とPDCAサイクルの関係を学びます。

  2. ITIL ── ITサービスマネジメントのベストプラクティス集であるITILの位置づけを学びます。PMBOK(プロジェクトマネジメント)・共通フレーム(ソフトウェアライフサイクル)・CMMI(組織の成熟度評価)との違いを正確に区別できることが重要です。

  3. サービスレベル合意書(SLA) ── サービス提供者と利用者の間で合意するサービス品質の具体的な取り決め(稼働率、応答時間など)を学びます。SLAに基づくサービスレベル管理の考え方も押さえます。

  4. サービスマネジメントシステムの概要 ── インシデント管理・問題管理・変更管理・リリース管理・構成管理など、ITサービスを運用するための個別の管理プロセスを学びます。それぞれの目的と違いを区別できることがポイントです。

  5. サービスデスク(ヘルプデスク) ── 利用者からの問い合わせや障害報告を一元的に受け付ける窓口の役割と種類(中央サービスデスク、ローカルサービスデスク、バーチャルサービスデスクなど)を学びます。

  6. システム環境整備 ── システムの信頼性を高めるための冗長化や障害対策(フォールトトレランス、フェールセーフ、フェールソフトなど)を学びます。

  7. ファシリティマネジメント ── サーバールームの空調・電源・防災設備など、ITシステムを物理的に支える施設・設備の管理を学びます。

  • ITサービスマネジメント(ITSM):ITサービスを効率的・安定的に提供・管理するための体系的な取り組み
  • ITIL:ITサービスマネジメントのベストプラクティス(成功事例)を集めたフレームワーク。規格や法律ではない
  • SLA(Service Level Agreement):サービスの品質目標を数値で定めた合意書(例:稼働率99.9%以上)
  • インシデント管理:サービスの中断や品質低下が発生した際に、できるだけ早くサービスを復旧させるプロセス
  • 問題管理:インシデントの根本原因を調査し、再発を防止するプロセス(インシデント管理とは目的が異なる)
  • 変更管理:システムやサービスへの変更を安全に実施するために、影響を評価し承認するプロセス
  • リリース管理:テスト済みの変更を本番環境に展開するプロセス
  • 構成管理:システムを構成するハードウェア・ソフトウェアなどの情報を正確に把握・管理すること
  • サービスデスク:利用者からの問い合わせを受け付ける単一の窓口(SPOC: Single Point of Contact)
  • エスカレーション:サービスデスクで解決できない問題を上位の担当者や専門チームに引き継ぐこと
  • ファシリティマネジメント:IT設備の物理的な環境(空調・電源・セキュリティ等)の管理
  • UPS(無停電電源装置):停電時にサーバーへ一時的に電力を供給する装置

マネジメント系で最も出題頻度が高い分野で、毎回4〜5問程度出題されます。特にインシデント管理と問題管理の違い、SLAの具体的な内容、サービスデスクの役割に関する問題が頻出です。「インシデント管理=早期復旧が目的」「問題管理=根本原因の究明と再発防止が目的」という区別は必ず押さえましょう。また、ITIL・PMBOK・共通フレーム・CMMIの違いを問う問題も定番で、「それぞれが何を対象としたフレームワークか」を整理しておくことが重要です。

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