ソフトウェア開発管理技術 概要
ソフトウェア開発管理技術は、「どのような考え方・進め方でソフトウェアを開発するか」を扱う分野です。構造化手法やオブジェクト指向といった設計のアプローチから、ウォーターフォールやアジャイルといった開発の進め方、さらに共通フレームやCMMIなどの開発プロセスに関するフレームワークまで幅広く学びます。近年はアジャイル開発(特にスクラム)の出題が増加しており、重点的に学習すべき分野です。
この章で学ぶこと
Section titled “この章で学ぶこと”-
主なソフトウェア開発手法 ── 構造化手法(処理の手順中心)とオブジェクト指向(モノ中心)という2つの基本的なアプローチの違いを学びます。UML(統一モデリング言語)やユースケースの考え方、さらに近年注目されるDevOps・MLOpsについても押さえます。
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主なソフトウェア開発モデル ── ウォーターフォールモデル、プロトタイピングモデル、スパイラルモデル、RADなど、開発工程の進め方の違いを比較して学びます。それぞれのメリット・デメリットと、どのような場面に適しているかが問われます。
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アジャイル ── 短い期間で繰り返し開発を行うアジャイル開発の考え方を学びます。特にスクラムのフレームワーク(スプリント、プロダクトバックログ、デイリースクラム、スプリントレビューなど)は近年の頻出テーマです。XP(エクストリームプログラミング)のプラクティス(ペアプログラミング、リファクタリングなど)も出題されます。
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開発プロセスに関するフレームワーク ── 共通フレーム(ソフトウェアのライフサイクルを共通の言葉で定義した枠組み)とCMMI(組織の開発プロセスの成熟度を5段階で評価するモデル)を学びます。ITIL・PMBOKとの違いを整理することが試験対策の鍵です。
押さえておきたいポイント
Section titled “押さえておきたいポイント”- 構造化手法:処理の手順(手続き)を中心にプログラムを設計する手法
- オブジェクト指向:データと操作をひとまとめにした「オブジェクト」を中心に設計する手法。再利用性が高い
- UML:ソフトウェアの構造や動きを図で表現する世界共通の表記法
- ウォーターフォールモデル:要件定義→設計→実装→テストを順番に進める。前の工程には戻らない原則
- プロトタイピングモデル:試作品(プロトタイプ)を早い段階で作り、利用者に確認しながら進める
- スパイラルモデル:機能を分割し、設計→実装→テストを繰り返しながら段階的に完成させる
- アジャイル開発:短い反復(イテレーション)で動くソフトウェアを素早く提供する手法
- スクラム:アジャイルの代表的なフレームワーク。スプリント(1〜4週間の開発サイクル)が基本単位
- プロダクトバックログ:開発すべき機能の優先順位付きリスト
- デイリースクラム:毎日15分程度の短いミーティングで進捗を共有
- ペアプログラミング:2人1組でプログラミングを行うXPのプラクティス
- リファクタリング:外部の動作を変えずにコードの内部構造を改善すること
- DevOps:開発(Dev)と運用(Ops)が連携して迅速にサービスを提供する考え方
- 共通フレーム:ソフトウェアの企画から廃棄までの作業を共通の言葉で標準化した枠組み
- CMMI:組織の能力成熟度をレベル1(初期)〜レベル5(最適化)の5段階で評価するモデル
試験での出題傾向
Section titled “試験での出題傾向”マネジメント系の中でも出題頻度が高い分野で、毎回2〜3問程度出題されます。特にアジャイル開発・スクラムに関する出題が近年増加しています。「スクラムの各用語(スプリント、プロダクトバックログ等)の意味」「ウォーターフォールとアジャイルの違い」「各開発モデルの特徴を問う問題」が頻出です。また、共通フレーム・CMMI・ITIL・PMBOKの区別を問う問題も定番なので、「何を対象としたフレームワークか」で整理しておきましょう。